外壁塗装をしないとどうなる?放置で起きること・塗り替え時期の見極め方を解説

外壁
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「外壁塗装って、結局いつやればいいの?」「やらないと、どうなるんだろう?」——家を持つと、一度はこの疑問にぶつかりますよね。

ただ、いざ調べると「今すぐ塗らないと危険です!」という業者さんの声が多くて、不安になってしまう方も多いんです。

私は住宅会社で設計や営業をしている立場なので、塗装そのものを売る側ではありません。だからこそ今回は、できるだけ中立に——「外壁塗装をしないと本当にどうなるのか」「いつが正しい時期なのか」「どうすれば損せず・騙されずに進められるか」を、事実ベースで整理していきますね。

外壁塗装をしないと、どうなる?

まず、いちばん気になる「放置するとどうなるか」から。これは段階的に進んでいくんです。

① 数年〜:見た目の変化(色あせ・チョーキング)

外壁を触ると、壁と同じ色の粉が手につく——これを「チョーキング現象」といいます。紫外線などで塗膜が劣化し始めたサインですね。この段階では、まだ「見た目」の問題が中心です。

② 10年前後〜:防水機能の低下(コケ・シーリング劣化)

コケやカビが目立ってきたり、外壁の継ぎ目やサッシまわりの「シーリング(ゴム状の充填材)」がひび割れてきたりします。ここから、外壁の”防水機能”が落ちてくる段階です。

③ 放置すると:家の中身が傷む(ここが本当の問題)

ここからが、いちばんお伝えしたいところです。

塗膜のひび割れを放置すると、そこから雨水が壁の内部へ入り込みます。すると——

  • 中の木材が腐ったり、鉄部がサビたりする
  • じわじわと家の構造そのものが弱っていく

こうなると、もう「塗装」では済みません。外壁材の張り替えや、下地・構造の修繕が必要になり、費用は塗装の何倍にもふくらみます。木造で柱や梁まで傷んでしまうと、構造ごと直すような大がかりな工事になってしまうこともあるんですね。

実際、外壁を放置した事例で多いのが、「天井や壁に、雨のあとシミが急にできてしまった」という相談です。そういったケースの多くは、現地調査をすると、外壁のひび割れなどから雨が入り込み、構造の腐食が進んでいることがほとんどです。その場合、外壁や内壁を剥がして修理が必要になり、大掛かりになると100〜200万円ほどの費用がかかることもあります。

つまり、「塗装代をケチった結果、もっと大きなお金がかかる」という、住んでからの典型的な後悔パターンです(この”住んでからお金がかかる家”の話は、こちらの記事でも詳しくお伝えしています)。

でも、サインが軽いうちは「今すぐ」と焦らなくていいんです

ここで大事なことを1つ。「だから今すぐ塗りましょう」と言いたいわけではありません。

業者さんの中には「今塗らないと危険ですよ」と急かすケースもあります。でも、まだ十分もつのに塗ってしまうのも、もったいない話ですよね。早すぎても、遅すぎても損なんです。

大切なのは、家からの”サイン”で見極めること。次のようなサインが出てきたら、検討のタイミングです。

  • 手に粉がつく(チョーキング)
  • 外壁のひび割れ
  • 塗膜の剥がれ・膨れ
  • シーリングの切れ・ひび
  • 目立つコケ・カビ

特に、ひび割れや剥がれが出ているなら、雨水が入る前に手を打ちたいところ。逆に、色あせ程度なら、もう少し様子を見られることも多いです。
ただ、この外壁の劣化を口実にしつこい訪問営業に悩まされてる方もいますので、お困りの場合は、
こちらの記事で断り方をチェックしてみてください。

塗り替え時期の目安はどのくらい?

一般的な目安は、新築から10年前後と言われます。ただし、これは地域・環境・使った塗料によって大きく変わる前提で見てくださいね。

塗料の種類によって、持ちはかなり違います(おおよその目安です)。

  • アクリル塗料:5〜7年
  • ウレタン塗料:8〜10年
  • シリコン塗料:10〜15年
  • フッ素塗料:15〜20年

「安い塗料で何度も塗る」のと「長持ちする塗料で回数を減らす」のは、生涯コストで考えると見え方が変わってきます。塗る季節は、気候の安定した春や秋が無難とされますが、サインが出ているなら季節にこだわりすぎる必要はありません。

そもそも「再塗装等が必要ない外壁はあるの?」という方はこちらの記事を参考にしてみてください。

【長持ち視点】そもそも”塗り替え時期が遅い家”がある

ここで、このブログでずっと大事にしている「長持ち」の視点を少しだけ。

実は、同じ年数が経っても、外壁の傷み方には大きな差が出ます。そして、その差を生む大きな要因が「軒(のき)の出」なんです。

軒が深い家は、外壁に当たる雨の量が少ないので、劣化がゆっくり進みます。私自身、同じ分譲地でも、軒の深い家は10年を超えても外壁がきれいなのに、軒の浅い家は給湯器の裏あたりにコケが生えている——そんな差を何度も見てきました。

つまり、新築やリフォームのときの選択(軒の出・外壁材)で、将来の塗り替え周期そのものが変わるんですね。これから家を建てる方は、ぜひこの視点も持っておいてください(詳しくは外壁の選び方長く持つ家の記事で書いています)。

時期が来たら、どうする?騙されないための進め方

サインが出て「そろそろかな」となったとき。ここで損する人と、しない人の差が出ます。

いちばん気をつけたいのが、訪問販売です。「今だけ無料点検」「すぐ塗らないと危険」と急かしてくる業者には、慎重になってください。本当に必要な工事かどうか、その場で即決しないことが大切です。

では、どうすればいいか。答えはシンプルで、正規の見積もりを、複数の業者から取って比較することです。これが、適正価格を知り、悪質業者を避ける、いちばんの防御になります。1社だけだと「その金額が高いのか安いのか」すら分かりませんからね。

とはいえ、「自分で何社も探して連絡するのは大変…」という方も多いと思います。そういうときは、優良な業者をまとめて比較できる無料サービスを使うと、手間がぐっと減ります。

▶ 外壁塗装の優良業者をまとめて比較・相場チェックできる無料サービスはこちら【ヌリカエ】

複数社の見積もりを並べたり、現場を確認してもらえれば、金額も提案内容も比べられて、納得して進められますよ。

おわりに

外壁塗装は、「不安に急かされて」やるものではなく、「正しい時期に、納得して」やるものだと思っています。

放置して家の中身まで傷めてしまうのは避けたい。でも、まだ十分もつのに急かされて塗るのも、もったいない。そのちょうどいいタイミングを、サインを見ながら、複数社の意見も聞いて判断していただけたらと思います。

もし【すでに20年・30年塗装していない】、という方はこちらも参考にしてみてください。

そして、できることなら——そもそも傷みにくい家にしておくこと。それが、住んでからのお金を、いちばん大きく左右するんですよね。

これから家づくり・リフォームをされる方の参考になれば嬉しいです。

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