PR

軒の出を1.5〜2m伸ばすと暮らしが変わる!夏の日差しカットで軒下の空間が豊かに

軒の出

以前の記事で、軒の出が外壁や構造材を守るうえで大切だという話をお伝えしました。

実はあのとき、もうひとつ伝えたいことがありました。

それは、軒の出は「家を守る」だけでなく、「夏の暑さ」や「日々の暮らしの快適さ」までも変える——という話です。

今回は、軒の出のもうひとつの大切な役割について、深掘りしてお伝えしていきますね。

どんな高性能な窓でも、夏の直射日光は完全には防げない

最近の住宅は、窓の性能がどんどん進化しています。樹脂サッシ、Low-Eガラス、複層・三層ガラス——どれも10年前と比べると、夢のような性能を持っています。

ですが、ひとつだけ知っておいてほしい事実があります。

どれだけ高性能な窓を使っていても、直射日光が窓に当たれば、室内に熱は入ってきます。

実際、超高性能住宅をうたうメーカーで建てた、軒がほとんどない家でも——夏になると、南向きの窓にタープやよしずを立てかけている光景を、よく見かけませんか?

これは、窓の性能でも完全に防ぎきれない直射日光の熱を、後から「物理的に遮る」しか方法がないからなんです。

「最新の高性能窓だから、夏も安心」——というイメージとは、少し違う現実があるんですね。

「性能」だけでなく、「設計」で家を守るという発想

ここで、ぜひ持っておいてほしい視点があります。

それは、家の性能を上げるだけでなく、設計で「そもそも直射日光が室内に入らない」工夫をする——という考え方です。

実は、日本の昔の家は、この発想で何百年も暑さをしのいできました。深い軒、すだれ、よしず、縁側——どれも、「直射日光をそもそも家に入れない」ための知恵です。

現代の家は、性能を上げることでこの工夫を補おうとしていますが、結局のところ性能だけでは限界があることが、軒ゼロ住宅で起きている現実を見ると分かります。

ですので、「窓の性能」+「設計の工夫(軒の出)」——この組み合わせが、夏も快適で、長く心地よく住める家を作ります。

軒の出を1.5〜2m伸ばすと、夏は劇的に変わる

具体的に、どれくらい軒を伸ばせばいいのか?

私の感覚では、南面の1階部分の軒の出を、1.5〜2m程度まで伸ばせると、夏の効果が大きく変わってきます。

ここで面白いのが、太陽の角度の話です。

・真夏の太陽は、空の高い位置にある
・真冬の太陽は、低い位置にある

つまり、軒を1.5〜2m伸ばしておけば、夏は高い位置の太陽光をしっかり遮り、冬は低い位置の太陽光が室内に入ってくる——という、自然な季節調整ができるんです。

これは、機械や設備に頼らず、設計だけで実現できる夏冬両対応の仕組み。エアコンの効きも変わってきますし、光熱費にも長期的に大きく影響してきます。

軒の出は「暮らしの豊かさ」も変える

軒を長く出すと、もうひとつ大きな変化が生まれます。

それは、「軒下空間」という、半屋外の暮らしの場所が生まれるということです。

実際、軒の出をしっかり取ったお家にお住まいの方からは、こんな声をよくいただきます。

【「子どもと外で遊んだ後の休憩スペースになって、本当に便利」】

外で走り回って遊んだ後、軒下に座ってひと休み。直射日光が当たらないので、子どもも親も涼しい場所で水分補給ができる。家の中まで戻らなくても、外と内のあいだで休める空間ができるんです。

【「自転車置き場として使えて、雨でも濡れない」】

自転車って、外に置いておくと雨で錆びやすいですよね。軒下にスペースがあれば、雨を気にせず置いておけます。

【「外で使う道具を置いておけるので、家の中の収納を圧迫しない」】

ベビーカー、子どものおもちゃ、ガーデニング用品、外用の椅子——こうしたものを軒下に置いておけると、家の中の収納がぐっと楽になります。

【「日中のバーベキューが、軒下のおかげで快適にできる」】

夏の日中にバーベキューをやりたいけど、直射日光が暑くて辛い……。軒下が広くあれば、ここに椅子やテーブルを出して、日陰の中で食事を楽しめる空間になるんです。

駐車スペースとの位置関係でも、暮らしが変わる

もうひとつ、軒の出を長くしておくと嬉しいのが、駐車スペースとの組み合わせです。

駐車スペースを軒の近くに配置できれば、

・雨の日に車から玄関まで、あまり濡れずに移動できる
・自転車を雨に当てずに置いておける
・お子さんを抱っこしたまま、雨に濡れずに家に入れる

こうした日常の小さな快適さが、毎日の暮らしの中でじわじわと積み重なっていくんですね。

「これくらいのことで」と感じるかもしれませんが、住んでみると、こうした小さな快適さの差は本当に大きく感じます。

「性能」+「設計」+「暮らしの工夫」で、長持ちする家に

ここまでお伝えしてきた話を整理すると、軒の出には大きく3つの役割があります。

・家を守る:雨と日差しから外壁・構造材を物理的に守り、家を長持ちさせる
・室温を整える:夏の直射日光を遮り、冬は太陽を取り込む、自然な季節調整
・暮らしを豊かにする:軒下空間が、毎日の小さな快適さを積み上げる場所になる

このすべてが、追加で大きなコストをかけずに、設計の段階で組み込めるものです。

家の性能を上げることはもちろん大切ですが、性能だけに頼らず、設計の力で家と暮らしを整える——この発想を、ぜひ家づくりやリフォームの場で大切にしてほしいです。

おわりに

最近は「軒ゼロ住宅」「シャープな外観」が人気で、軒の出をどんどん短くする家が増えています。

確かに見た目はモダンでカッコいいのですが、軒を伸ばすことで得られる夏の快適さや、暮らしの豊かさは、想像以上に大きい——というのが、私が現場で何度も実感してきたことです。

家を建てるとき、リフォームを考えるときに、ぜひ一度、「軒の出を伸ばしたらどうなるか」を、設計士さんと一緒に考えてみてください。もちろんコストがかかることではありますが、、、

家の寿命と、夏の快適さと、毎日の暮らしの心地よさ。この3つを同時にプレゼントしてくれる軒の出は、家づくりの中でもとても大切な要素のひとつだと、私は考えています。

これから家づくりやリフォームをされる方の、判断材料のひとつになれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました