住宅ローンを借りるとき、最初の費用のところで「保証料型と事務手数料型、どちらにしますか?」と聞かれて、戸惑う方はとても多いんです。
正直、パッと聞いただけでは、違いが分かりにくいですよね。
私もお客さまから「どっちが得なの?」とよく聞かれますが、答えは「人によって変わります」なんです。
今回は、2つの違いと、”自分はどっちが向いているか”の見分け方を、中立に整理してみますね。
そもそも、何が違うの?
まず、ざっくりした違いから。どちらも住宅ローンを借りるときにかかる初期費用ですが、お金を払う相手が違うんです。
保証料型は「保証会社」に払うお金です。万一返済できなくなったときに備えるための費用、というイメージですね。
事務手数料型は「銀行」に払うお金です。ローンの手続きにかかる手数料、というイメージです。
名前は似ていますが、この2つは”払い方”と”あとからの戻り”が大きく違っていて、そこがお得さの分かれ目になります。
保証料型の特徴
保証料型は、初期費用を抑えやすいのが特徴です。
払い方は2つあって、一括で前払いする方法と、金利に上乗せして毎月少しずつ払う方法(内枠方式)があります。
金利上乗せのタイプなら、最初にまとまったお金を用意しなくていいので、手元資金が少なめの方でも組みやすいんです。
そして大事なのが、一括前払いした場合、繰り上げ返済をすると、保証料の一部が「戻し保証料」として戻ってくることがある、という点です(2026年時点)。早く返し終えるほど、払いすぎた分が返ってくるイメージですね。
事務手数料型の特徴
一方の事務手数料型は、借入額×2.2%(税込)くらいが定番の金額です(2026年時点・金融機関によって異なります)。
たとえば3000万円を借りるなら、66万円ほど。けっこうな金額ですよね。
そのかわり、金利が保証料型より低めに設定されていることが多く、長い目で見ると総返済額を抑えやすい、というメリットがあります。
ただし、注意点があります。事務手数料型は、繰り上げ返済をしても、最初に払った手数料は戻ってこないんです。ここが保証料型との大きな違いです。
どっちがお得?=「繰り上げ返済の予定」で変わる
ここが、いちばんのポイントです。「どっちがお得か」は、繰り上げ返済をするかどうかで、答えが変わるんです。
繰り上げ返済をして早めに返す予定がある方は、保証料型(一括前払い)が有利になることがあります。戻し保証料が返ってくるからですね。
逆に、繰り上げ返済はあまり考えていない、できるだけ長く借りる予定の方は、金利が低い事務手数料型が有利になりやすいです。
ここで知っておいてほしいのは、銀行によっては片方の型しか扱っていないこともある、ということ。窓口で勧められた型が、必ずしも自分に合うとは限らないんです。
だからこそ、「自分は繰り上げ返済をしそうか?」を先に考えておくと、判断がぶれなくなりますよ。
迷ったら、”総額”で比べるのが正解
とはいえ、金利・初期費用・繰り上げ返済……と要素が多くて、頭の中だけで比べるのは難しいですよね。
おすすめは、「どちらの型が、最終的に総額でいくらになるか」で比べることです。
なお、変動金利の場合、これから金利がどう動くかは、正直だれにも読めません。でも、そこを気にしすぎると比べられなくなってしまうので、まずは”今の金利”で計算してみれば、どちらの型が得かの目安は十分つかめます。
大事なのは、目先の初期費用や月々の額だけで決めないこと。借入額・返済期間・繰り上げ返済の有無で、お得な型は簡単に逆転します。
諸費用全体の話は住宅ローンの諸費用は結局いくら?に、住宅ローンの全体像ははじめての住宅ローンの全体像にまとめていますので、あわせて見てもらえると判断しやすくなります(将来の借り換えについては住宅ローンの借り換えはするべきかも参考に)。
おわりに
「保証料型」と「事務手数料型」は、名前は難しそうに見えますが、押さえるポイントは”繰り上げ返済をするかどうか”だけなんです。
そこさえ分かっていれば、窓口で迷うことは、ぐっと減ります。
これから住宅ローンを組まれる方の、参考になればうれしいです。
ちなみに、同じ住宅ローンでも、団信の選び方しだいで保障と金利が変わります。あわせて団信の選び方と入れないときの備えをまとめた記事も参考にしてみてくださいね。
よくある質問
保証料型と事務手数料型、初期費用が安いのはどっち?
一般には、金利上乗せ(内枠方式)の保証料型のほうが、初期費用を抑えやすいです。事務手数料型は借入額×2.2%ほどがかかるため、まとまった初期費用が必要になります(2026年時点)。
繰り上げ返済をするなら、どっちが向いていますか?
一括前払いの保証料型が向くことが多いです。繰り上げ返済をすると「戻し保証料」が一部戻ることがあるためです。事務手数料型は、繰り上げ返済をしても手数料は戻りません。
銀行で勧められた型を、そのまま選んでいいですか?
必ずしも最適とは限りません。銀行によっては片方の型しか扱っていないこともあります。自分が繰り上げ返済をするかどうかで有利な型は変わるので、総返済額で比べて判断するのがおすすめです。


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