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はじめての住宅ローンの全体像|金利・諸費用・審査・借り方をやさしく整理

住宅ローン

家づくりの打ち合わせをしていると、住宅ローンの話になった瞬間にお客様の表情が固くなることがよくあります。

「変動と固定どっちがいいの?」「諸費用ってなに?」「ペアローンと連帯債務の違いは?」――専門用語が多くて、何から手をつければいいか分からないんですよね。

現場で20年以上、お客様と銀行の間に入って住宅ローン手続きに立ち会ってきた経験から言うと、最初は全体像をつかむのが一番大事なんです。細かい話はそのあとで十分です。

今回は「住宅ローンってどういうもの?」という入口に立っている方に向けて、金利・諸費用・審査・借り方・団信などをまとめて整理します。

詳細な比較や、ケース別の話は別記事で順番に深掘り予定ですが、まずは全体像を掴んでもら得ればと思います。
これから家づくりを始める方の参考になれば嬉しいです。

住宅ローンの「金利の仕組み」の基本

住宅ローンの金利は、大きく3つのタイプに分かれます。

①変動金利
景気や政策金利の影響を受けて、半年に1回見直しが入る金利タイプです。金利水準は一番低いことが多いですが、将来上がる可能性もあります。

②固定金利(期間固定型)
契約から一定期間(10年・20年など)だけ金利が固定され、その後に変動か固定かを選び直すタイプです。

③全期間固定金利(フラット35など)
35年間ずっと金利が変わらないタイプ。返済計画が立てやすい安心感があります。

現場で接客していて感じるのは、「どれが正解」ではなく、家計の状況・性格・将来計画との相性で選ぶものだということです。変動を選ぶ方も、安心感を優先して全期間固定を選ぶ方もいて、どちらにもメリットがあります。

変動金利と固定金利の「決まり方の仕組み」は奥が深いので、別記事で詳しく書く予定です。

借入時にかかる「諸費用」の全体感

住宅ローンを組むときに、金利だけ見ていると後で驚くことがあるんです。実は借入時にまとまった諸費用がかかります。

代表的なものを並べると:

・保証料:保証会社に支払う費用(借入額の2%前後が目安)
・事務手数料:銀行に支払う手続き費用
・印紙代:契約書に貼る収入印紙(借入額で変動)
・司法書士手数料:抵当権設定の登記をしてもらう費用
・登録免許税:登記にかかる税金

合計すると借入額の数%にあたる金額になることが多いです(地域・銀行・物件で大きく変動します)。

最近は「事務手数料型」という商品も主流になってきました。これは借入額の2.2%程度を最初に払う代わりに、金利が少し下がるタイプです。保証料型と手数料型、どちらが家計に合うかは家計状況で答えが変わるので、ここも別記事で詳しく整理する予定です。

万が一に備える「団体信用生命保険(団信)」の基本

住宅ローンには団体信用生命保険(団信)という生命保険がセットになることがほとんどです。

これは「契約者が万が一亡くなった・高度障害になったときに、残りのローンがゼロになる」仕組みなんですね。残された家族が住宅ローンを抱えなくて済むという、家族を守る大事な仕組みです。

団信にはいくつか種類があります:

・一般団信(標準)
・がん団信
・3大疾病保障
・7大疾病保障
・ワイド団信(健康に不安がある方向け)

種類によって保障範囲と金利上乗せが変わるので、どれを選ぶかは家計と健康状態でバランスを取ります。団信の選び方も別記事で深掘り予定です。

「借り方」の選択肢|単独・ペア・連帯保証・連帯債務

実は住宅ローンの借り方にも複数の選択肢があります。現場では意外とここの相談が多いんです。

・単独:1人の名義で借りる、最もシンプル
・ペアローン:夫婦それぞれが別々にローンを組む
・連帯保証:1人が借りて、もう1人が保証人になる
・連帯債務:1つのローンを夫婦で連帯して返す(フラット35で選びやすい)

借入可能額・住宅ローン控除・団信の扱いが、それぞれで違ってきます。共働きの方が「いくらまで借りられるか」を考えるときは、ここの選び方で結果が大きく変わります。

詳しい比較は、別記事で順番に整理していきますね。

「審査」でみられる項目の全体像

住宅ローンの審査は、銀行によってスコアリング基準が違います。ただ、共通してみられる項目はおおよそ決まっています。

・勤め先(会社の安定性・規模)
・年収
・勤続年数
・自己資金(頭金)
・土地の有無
・健康状態(団信の関係)
・他の借入

特に現場で「審査の壁」になりやすいのが「他の借入」です。車のローン・カードローン・スマホの分割払いなども影響することがあります。

「住宅ローンの審査に通るか心配」という方は、他の借入を整理しておくだけで結果が変わることも多いです。詳しい審査スコアリングは別記事で取り上げますね。

「フラット35」と「ネット銀行」という選択肢

最近は、銀行の窓口で借りる住宅ローン以外の選択肢も増えています。

フラット35
住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利のローン。団信は任意で、健康に不安がある方も借りやすいのが特徴です。

ネット銀行ローン(au じぶん銀行・住信SBIネット銀行など)
金利が比較的低く、手続きがネット完結できるのが魅力です。

ただし、ネット銀行ローンには現場でよくある注意点があります。それが「中間資金(つなぎ融資)」の対応です。

注文住宅の場合、土地の購入時・着工金・上棟金など、引き渡し前に複数回お金が必要になります。一般的な銀行はこの中間資金(つなぎ融資)に対応してくれますが、ネット銀行の中には対応していないところもあるんです。注文住宅で建てる方は、ここを事前に確認しておかないと困ることがあります。

ネット銀行の落とし穴については、別記事で詳しく書く予定です。

借入年数の考え方

住宅ローンの借入年数は35年が一般的ですが、最近は40年・45年という長期商品も出てきています。

長く借りるほど月々の返済は楽になりますが、老後に住宅ローンが残ると家計負担になるので、退職時期とのバランスを考えるのが大事です。「無理のない月々の返済額」を基準に、年数を決めていく流れがおすすめです。

設計時に営業や銀行担当者に聞くと良い質問

打ち合わせの段階でこんな質問をしておくと、判断材料が揃いやすいです。

・「総返済額は、金利と諸費用を含めていくらになりますか?」
 → 金利だけでなく、総額で比較する習慣をつける
・「変動と固定で、それぞれシミュレーションを出してもらえますか?」
 → 両方の数字を見ると、家計との相性が見えてきます
・「事務手数料型と保証料型、どちらが家計に合うか比較したいです」
 → ここを丁寧に説明してくれる担当者は信頼できます
・「団信のオプションは何が選べますか?」
 → 健康と家族の状況に合わせて選択
・「中間資金(つなぎ融資)の対応はありますか?」
 → 注文住宅では必須の質問

これらに丁寧に答えてくれるかどうかは、長くお付き合いするパートナーを見極める基準にもなります。

おわりに

今回は住宅ローンの全体像に絞ってお伝えしました。実際に契約を考える段階では、もっと細かい比較や、ケース別の判断が必要になってきます。

今後、別記事で深掘り予定のテーマを並べておきますね。
(いくつかのテーマをまとめての記事になるかもしれませんが)

・変動金利と固定金利の決定の仕組み
・住宅ローンの諸費用を全部整理
・事務手数料型 vs 保証料型の比較
・団体信用生命保険の選び方
・ペアローン・連帯債務・連帯保証の違い
・住宅ローンの審査スコアリングを深掘り
・フラット35の特徴と向いている人
・ネット銀行ローンと中間資金の落とし穴
・他の借入がある場合の住宅ローン  等々

住宅ローンは、家づくりの中でも金額が大きく、何十年も続く判断です。最初に全体像をつかんでおくと、銀行や担当者との打ち合わせも進めやすくなります。

これから家づくりやリフォームをされる方の参考になれば嬉しいです。

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